「新しいLinuxの教科書」を読みました
Linuxのサーバーでの作業はもう20年近くやっていますが、 仕事で触りながら覚えた偏った知識しかありませんでしたので、改めてLinuxもおさらいをしてみることにしました。
- 作者: 大角祐介
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/06/06
- メディア: 大型本
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420ページほどですが、ユーザとしてCentOSをコマンドラインから扱うために必要なことが、わかりやすく簡潔にまとめられていて非常に読みやすい一冊だと思います。
知っているところは斜め読みでしたが、文章も読みやすく活字も大き目だったため、CentOSのインストールや設定作業や演習を行いつつ仮眠や入浴等の日常生活も挟みながらでも丸24時間ほどで読めました。
CentOSのインストール、コマンドラインインターフェースの素晴らしさ、 シェル、ファイルやディレクトリの概念と操作に使うコマンド、 テキストエディタであるvimの解説、bashの設定、プロセスとジョブ、 フィルタのパイプライン、正規表現、sedにawk、bashでのシェルスクリプト、 ファイルの圧縮、yum、そして理由はわからないけれどgit。
シェルスクリプトに関しては3章にわたって丁寧に書かれており、15年前にこの手の本に出会っていたら スクリプトのエラーで何日も無駄に悩まなくて済んだなと思うほど。
仕事で必要になるたびにネットや本でちょこちょこと情報を仕入れてきたせいか、 知らないことや間違って覚えている部分もありましたので良い勉強になりました。
クライアント側に絞った内容だったせいかsshdやhttpd等の説明もなく少し残念ですが、サーバー編が出版されることを期待しておきます。
Linuxのrootさんになりたいけど、まずはユーザーさんとして基本的な知識を身につけたい人にかなりお勧め。本当に良い本でした。
ちょうど Windows Server 2016 Technical Preview 5 の Hyper-Vの環境を用意したところでしたので、 本の内容に沿ってここにCentOS 7をインストールしてみました。 普段はOSや必要なミドルウェアがインストールされた状態まで会社のインフラ部隊にお願いしており 自分で環境を作るのは久しぶりだったため、昔に比べてインストールや設定が楽になっていてびっくりでした。
そんなこんなでGWの集中学習もここまででおしまい。再びASP.NETのプロジェクトと格闘する日々に戻りたいと思います。