「インターフェースデザインの心理学」016-020
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
- 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ,阿部和也
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/07/14
- メディア: 大型本
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前回の続き
016: 文字の大きさは理解度を左右する
ポイント
- 文字が小さいと、若者でも読みにくいことがある
- 英語の文章の場合、活字が大きく見えるようにx-heihtの大きなフォントを使用する
017: コンピュータの画面上のものは紙に書かれたものより読みにくい
ポイント
- コンピュータの画面上の文章には大きな文字を使う
- 文も段落も短くし、箇条書きや写真を活用する
- 白背景に黒の文字がもっとも読みやすい
- どんな見た目よりも、価値のある内容が重要
018: 長い行のほうが速く読めるが一般には短い行のほうが好まれる
行末ではサッカードと固視による目の動きが中断されるため、 行末の多い短い行の文章に比べて長い行の文章のほうが速く読める
ポイント
- 速く読めるのは長い行だが、一般に好まれるのは短い行
- 読まれる速度を重視するなら長い行、速度が重要でなければ短い行にするとよい
- 複数ページにわたる記事の場合、マルチカラムにして行を短くすることを考える
3章 人はどう記憶するのか
019: ワーキングメモリの限界
ごく短い期間だけ覚えておくタイプの記憶を、短期記憶やワーキングメモリ、作動記録などと呼ぶ。
ワーキングメモリに覚えておける情報の量はそれほど多くなく、別のことを考えるとすぐに忘れてしまう。
ストレスは短期記憶、ひいては長期記憶の大敵となる
ポイント
- 画面がかわったらユーザーはそこの情報を忘れていると思うこと。別のページの内容を入力させようとすると、忘れてしまったユーザーをイライラさせることになる
- ワーキングメモリにあることを忘れてほしくないなら、他のことをさせないようにする。感覚系からの入力が多いと集中が妨げられる
020: 一度に覚えられるのは4つだけ
ワーキングメモリに蓄えられる情報はせいぜい4つ。ただし、それをまとまり(チャンク)にすれば、数を増やすことは可能。
ポイント
- 提示する情報を4項目に出来れば素晴らしいが、無理なら4項目ずつの複数グループに分ける
- 人は、手帳やメモといった脳以外の外部記憶に頼ることが多いことに注意する
記憶の章に入りました。人間の短期記憶は儚いもの。故に、過度な装飾は要らないけれど、盲導犬のように必要にして充分なサポートをユーザーに対して行う必要があることを再認識しました。
次回へ続く