記憶域階層を使って、SSDとHDDのいいとこ取りなハイブリッドストレージを実現してみました
Hyper-VというかWindowsServerネタが続きます。
今回は 300GBのフュージョンIOドライブにSAS 600GB x 4のRAID5で1800GBの物理ディスク群を、 WindowsServerの記憶域階層に仕立ててみました。
複数の物理ディスクを一つの仮想ディスクとして、ファイルを1MB単位のブロックにバラして、アクセス頻度の高いブロックはSSDの領域へ、 そうでもないものはHDDの領域ヘ配置してくれる賢い機能。
VMの仮想ディスクも効率よく配置してくれるんじゃないかと思います。
ちなみにフュージョンもSAS600GBも全て使われることなく子会社の倉庫に転がっていた不良在庫。定価ベースだと軽く数十万の代物ですが、いくらで請求書が上がってくるのかは聞かないことにしておきます(^^;
ということで作業メモ
記憶域プールを作成
サーバーマネージャのファイルサービスと記憶域 -> ボリューム -> 記憶域プール と進み、 新規の記憶域プールを作成をクリック。
記憶域プールの名前を入力し、プールで使う物理ディスクを選択して、どんどん進んで記憶域プールを作成します。
メディアの種類を確認
ハードウェアRAIDの構成だと物理ディスクのメディアの種類が "不明"になってることがあるので、裏から手を回してHDDに変更してやります。 記憶域プールの中の物理ディスクの名前 (PhysicalDisk1等)をよく確認したら、PowerShellを起動して、
Set-PhysicalDisk -FriendlyName PhysicalDisk1 -MediaType HDD
と、適切に設定してやればOKです。
仮想ディスク作成
記憶域プールが無事に作成できたら、今度はここから仮想ディスクを作ります。 仮想ディスクペインの新規仮想ディスク作成リンクをクリックし、さっき作った記憶域プールを選び、仮想ディスク名を入力。 ここで、ちゃんとメディアの種類が SSDとHDDになっていたら、"この仮想ディスクに記憶域階層を作成する"がチェックできるようになっているので、 当然チェックを入れます。
レイアウトはシンプル、プロビジョニングの種類は固定 と進んでいき、サイズのところでもう一工夫。
ディスクの特性なのか、最大サイズを指定するとうまく先に進めず困ったことになります。 サイズの指定で少し小さめのキリの良い数字を入れるとうまくいきました。
きっとストレージにも天使の分け前が必要なんでしょう。
最後に作成ボタンを押して完成。適当にDドライブにでもマウントしてHyper-VのVM用に便利に使いましょう。
実際にVMを動かしていないため、本当に早いのかどうかはわかりませんが、週末にでもVisualStudioの入ったメインの開発環境をコピーして試してみようと思います。
メールやOffice等の事務系のVMはすでにテスト用のVMサーバにあげて運用しています。いろんなマシンから同じ環境が見られるのでとても楽。シンクライアント万歳。